毎週木曜日の美彩オリジナル、LTT(Lucky Tournament Thursday)のお話です。

ゲームは、「楽しみ」だけでなく「基本的欲求の充足」が目的で行われるといった研究結果があるようですが、美彩の中でのゲームは「楽しみ」、「遊戯」といった感覚で行って欲しいと考えています。

美彩のカード・ボードゲームは勝ち負けを決めるものばかりです(ゲームはそのために作られているのですが)。それでも人との輪の中に入ってそのルールに従いながら、楽しいひと時を共有することを目標に行ってほしいと思っています。何年か経てば、今日のゲームで勝った、負けた!」は、いい思い出になるでしょう。そして、その時に一緒にプレイしたお友達の顔が頭に思い浮かび、微笑むことができたら何て素敵でしょうか。

さて、分かり切ったことを記述していますが、何故かというと、子供たちに勝ち負けに拘る子が意外に多く、そしてそれゆえにゲームに参加したがらない子が何人かいるのです。

美彩ではあまり勝ち負けばかりに拘らず、むしろ負けたっていい、負けてもいいことがあるかも知れない、と勝ち負けに対する見方をかえてほしくて、LTT(Lucky Tournament Thursday)を毎週開催(かなり大げさです)しています。

LTT・・・その日に参加したゲームの数だけ自分の棒グラフのマスを自ら塗って、グラフの高さを上げていきます。

およそ6か月後にグラフの一番の人から箱の中のボールを取り上げ、そのボールに書かれた数字が、あらかじめ用意された封筒の中の数字と一致した人に好きな景品をプレゼントするというものです。

びさいっ子たちから「負けても、いい事あるじゃん!!」という言葉を何とか引き出したくて、プレゼントを貰ったびさいっ子に拍手をおくりながら、“ゲームで負けても良かったかな?”など少ししつこい声掛けをして(笑)終了します。

このLTT、最初は火曜日(Tuesday)に行っていました。火曜日に来所してくれるびさいい子に一番頭を痛めていたからです。

そろそろ曜日をずらそうと、現在は木曜日(Thursday)に行っていますが、ひと段落したら再び火曜日に戻さねばならないと感じています。

さて、最近のゲームは「ババ抜き」、「UNO」と「大喜利」です。「ババ抜き」は単純で盛り上がるためか不動の人気です。「UNO」は時として時間がかかるので少々厄介です。

大喜利は「この写真(絵)を見てひとこと」というものです。これについては来所時に「今日のお題は?」と聞いてきてくれるびさいっ子が一人、二人います。他のびさいっ子も意外にとっても楽しみにしていることが伝わってきます。ゲームではありませんが、感じたこと、ひらめいた「ボケ」をみんなの前で発表するのは大変なことなのでグラフのマスを塗れることにしました。

・やばい!アンパンマンが勝ってしまう

・助けに行かなきゃ!

・アンパンマンさん、ひどい!私以外の女の子と遊んでるなんて

・食べたい頭がぬれちゃう、心配だわ!

・大変ね、真冬だというのに

・寒そうね

・この勝負が終わったら、アンパンマンさんと付き合おう!

・頼む、ぼくのおむつを買ってきてくれ

・きみ、今日は休みなさい

・きみを社長にしてあげよう

・犯人、捕まえた

・プランを継いでくれ!いやだ、そんなプランは継ぎたくない

・ぼくと結婚してくれ

・きみ、わたしはさんまじゃない、タモリだ。

・いい景色だな!(ポキっ)

・ぼく、こう見えて体重は2キロなんだ!

・砂でお化粧したいけど、おりられない

・これで10本目、折れないかな

・この木、実はコンクリートなんだ。

・何でこんな絵、描いちゃったんだろう

療育支援 放課後等デイサービス 美彩‐びさい‐小田急相模原

放課後等デイサービス 美彩 小田急相模原は、発達障がいのある児童のための放課後等デイサービスです。小田急相模原駅より徒歩3分!